香魚子さんの新刊です。
「シトラス」などが有名な漫画家さんですね。
もともと何処かのスレでみかけたヤンデレ風百合画像(?)でこの方の絵を見つけ、素晴らしいなぁと思っていたのですが、当時は香魚子さんが描いたイラストを知らずに悶々としていたところ、
数年後に「さよなら私たち」の表紙を見てこの方の絵だったのかと知ったのはいい思い出です。
この漫画も表紙の美しさだけで既に買う価値があると思います。
いや、もちろん内容もとても素敵なんですよ…
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内容紹介
きょうはなんの日
ホワイトデーに失恋をする話。
と言ってしまうと身も蓋もないのですが、ぐいぐい押していく女の子が失恋する様がとても切なくて可愛らしいです。
茉莉花にくちなし
幽霊になってしまった女の子と同級生の地味子ちゃんの話。
幽霊ちゃんのもっと生きていたかったという気持ちと地味子ちゃんの葛藤。
亘理くんとふれたなら
天才理系少年と平凡な女の子の三週間の同居生活。
とてもハートフル。
もう卵は殺さない
漫画や小説の主人公達が出番まで待機する場所で、いつまでも選ばれない女の子の話。
発想がすごく面白かったです。
何故か「きっと何者にもなれないお前たちに告げる」という某アニメの台詞を思い出しました。
全体を通して、最初の話以外は一般的な少女漫画とは違い、恋愛要素に主軸を置いていない印象を受けました。
最後の作品に至っては一切ありませんしね。
その分、恋愛要素以外での主人公の心理描写が繊細に描かれている気がします。
どの話のキャラクターもとても可愛いです。
そして絵の雰囲気と相まってとても綺麗な作品だと思います。
ところで、香魚子さんの画集とか出版されないんですかね…