鬼才・桜田雛の意欲作ついに登場!
不幸な生い立ちを背負った菊吉(きくよし)と彼を受け入れるためにだけ存在しているような金魚、そして二人のそばで微妙な関係を保つ悟郎。
三人が紡ぎあげる痛くも美しい友情と愛情の三角関係。
圧倒的な画力を持つ桜田雛だから描ける素敵な青春群像絵巻をお楽しみ下さい。
個人的に最キテいる桜田雛さんの新刊。
この方の描く話や絵は耽美的で素敵です。初めての連載ものということもあり、胸の高まりが押さえられません。
桜田雛さんの作品の
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義姉弟恋愛
今回は義姉弟の話でした。
事故で母親を亡くした主人公(菊吉)が母方の叔母の宅に引き取られ、そこの義姉(金魚)に恋をするというもの。
最近割と漫画で扱われることにも慣れてきた題材な気もしますが、この手の退廃的な恋愛が桜田さんの絵の雰囲気が合うことと言ったらもう…
すごく惹きこまれます。
今回は一巻ということもあり、物語自体に大きな動きはありませんが、
“最終ページの金魚の表情と台詞”、”回想で登場した実母と義母の関係”など所々にちりばめられた後ろ暗い雰囲は非常に気になるところ…
また、一巻の冒頭シーンが物語としてのラストになっていて、そこまでの過程を本編として描いているのですが明らかにハッピーエンドの雰囲気ではない。
今後、どのような展開を経て冒頭シーンに至るのか。
続刊がとても楽しみです。