神になるためのデスゲーム『プラチナエンド』

プラチナエンド 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

デスノート
漫画自体が社会現象になったことをはじめ、藤原竜也主演の映画化、アニメ化、そして昨年にはドラマ化もされた、もはや説明不要の超有名作です。

そうです。この『プラチナエンド』は小畑健×大場つぐみタッグによる三作目。
デスノート・バクマンとスマッシュヒットを叩き出してきたお二人の新作は、色々な意味でデスノートとは真逆の作品でした。

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こんどは天使だ

デスノートでは死神が出てきたのに対して、プラチナエンドでは天使が登場します。

7歳の頃に家族を失い、引き取られた親戚から虐待を受けていた架橋明日。
明日は人生に絶望し自殺を図るも、謎の天使ナッセに命を救われる。
ナッセは明日に、誰よりも早く好きな場所へ行ける能力「天使の翼」と、33日間人を魅了することのできる能力「天使の矢」を授ける。
それでも、生きることに躊躇する明日にナッセは衝撃的な事実を告げる。
それは、家族を事故に見せかけ殺したのは、明日を引き取った叔父と叔母というものだった。
天使の矢の力で叔母から真実を聞き出した明日は、自分の言葉に操られ自害した叔母の死を目前にして改めて生きていることの実感を得る。
「家族の分まで生きて幸せになりたい」と決意を固める明日だが…!?

自殺をしようとするほど追いつめられた少年が天使と出会う。
まさにデスノートとは真逆のパターンですね。

しかし、天使が登場するからといって性善説を全面に押し出したような話ではありません。

天使・ナッセが、人間界の常識を知らなかったり、人間の幸せを表面的にしか考えていないことも、従来の天使のイメージからはかけ離れていて、とてもユニークなのですが、もっとも特徴的なのはナッセが人間界に降りてきた理由。
それは明日を含めた13人の候補のなかから新しい神を決めるためでした。

13人の候補者(ライバル)と、強力な武器(天使の翼・天使の矢)を使って争う……

そうです。
この漫画は『新世界の神になるためのデスゲーム』です。

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期待感しかない

さて、上のあらすじからを読んだだけだと、

  • デスノートの設定を色々と逆にしただけ
  • えすのサカエさんの『未来日記』みたい

だと感じた人もいるかもしれません。

正直な話、私もあらすじや特設サイトの情報を読んだときには同じことを思いました。

……しかし、一巻までを読み終わったあとには、そんな残念な気持ちはどこかに消え去り、次巻への期待感しか残っていませんでした。
この期待感は以下の二点が要因なのではないかと思います。

テンポの良さ

まず、一点目は話のテンポが良いことです。
まだ一巻にも関わらず、大きな見せ場がたくさんあり、多くのキャラクターが登場します。

さらにすごいのは読者を置いてきぼりにしていないこと。
無駄な説明シーンなどはほとんどなく、物語の進行のなかで、天使から授かった能力や天使とはどういうものかを上手く説明しています。
そのため。ファンタジー要素の強い設定にも関わらず、文章をじっくり読んだり、後から読み返したりしなくても内容をしっかりと理解できます。

ものすごく圧縮された一冊です。

圧倒的な画力

そして、もう一点は小畑健さんの圧倒的な画力
小畑健さんの画力については、いまさら説明は不要かと思います。健在です。

ともすれば王道だととられてしまう本作を、そう感じさせる暇を与えない大迫力で描いています。

圧縮された内容×圧倒的な画力
これはまさに“小畑健×大場つぐみ”というタッグだからできることなのだと思います。

また、本筋とは外れるのですが、本作が連載されているのは『ジャンプSQ』。
以前の二作が連載されていた週刊少年ジャンプでは描くことが難しかったであろう、残忍なシーンや性的な描写も垣間みられます。
これからどんどんドロドロとしていくであろう本作で、今までは見ることができなかった様々な表現が出てくるのかもしれない…
期待を抑えきれません。

次巻が楽しみです。

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