西島大介『Young,Alive,in Love １』

西島さんの新刊。
この漫画で「ジャンプ改」の存在を知りました。

西島大介流の３．１１

昨年の3.11後の原発がテーマになっています。
3.11後に、ここまであからさまに原発の話題をメインにした読んだのは初めてな気がします。

「湯沸かし器」という名の巨大な建築物。
それに対する疑問や、街の空気の気持ち悪さを感じている主人公「マコト」と
幽霊がみえて、すぐゲロを吐く女の子「マナ」。
湯沸かし器が爆発し、マコトは放射能を、マナは幽霊を、除染・除霊しようとする。
幽霊と放射能の違いは何なのか。
そもそもマナとはどういう存在なのか。
謎が深まる第一巻でした。

作風について

作風は安定の西島さん。
ブレないです。
このようなタイムリーで政治的（？）ま話題が絡んでいるのに通常通りの雰囲気で通常通りの展開でした。
西島さんの今までの作品がお好きなのであれば間違いなくお勧めです。

次巻が楽しみ。

まだ物語としてはほんの触りの部分だと思うので、今後どうなっていくのかが楽しみです。
着々と進んでいくのか、超展開が待っているのか…
西島さんの作品は全く先が読めないのですね。
また、3.11というテーマを現段階で扱うのは正しかったのか、早かったのか。
その辺りも全てを読み終えてから考えられたらと思います。
全くの蛇足ですが、合間合間にでてくるおばちゃんがとても可愛いです。