浅野いにおさんが雑誌”CUT”で連載されていた作品がついに単行本化。
雑誌自体はときたま読むか読まないかだったので、内容もよく覚えていませんでしたが、いにおさんの新刊とくれば楽しみではないはずがありません。
しかし発行部数が少ないのか、三件の本屋をまわった末にやっと二冊置かれているのを見つけました。
同時発売の「おやすみプンプンの10巻」は平積みだったのに…
さてさて、さっそく読んだ感想について書いてこうと思ったのですが、
…困ったことにうまく説明できません。
これは、まぁ発行部数が少ないのも納得かなという内容でした。
面白いには違いがないのですが、人を選ぶというか何というか…
全編を通してとてもシュール。
各回が2ページということもあって一つ一つのキレが半端ないです。
最初の方はあからさまにシュールなギャグだったのですが、中盤から部長の過去が徐々に明らかになってきてどこか不穏な空気に…
さっきまでのギャグはどこにいったのか…
“いにおさん”らしい暗い雰囲気を醸し出します。
きっと、好き嫌いがはっきりと分かれる作品だと思います。
そして、”浅野いにおさんが好きだから大丈夫!!いにおさんの作品は何でも楽しめる!!”というくらいのファンでも諸手を上げてこの作品を賞賛できるかどうか…
いつもとは違う”浅野いにお”さん。ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。
浅野いにお『おざなり君』
スポンサーリンク