ノートより安い恋

森田季節『ノートより安い恋』

百合姫発のノベルということで。
漫画を見に本屋さんに行ったら漫画の階に置いてあったので購入。
書籍は基本的に文庫しか買わないので新書コーナーに置かれていたら気付かなかった。危ないところでした。

内容云々よりも前に、まずは装丁の素晴らしさについて書きたいと思います。
デザインはBALCOLONY.所属の内田あみかさん。
そしてイラストは小山鹿梨子さん。美しいです。
今回の本はカバーはもちろんのこと、目次や各話のタイトルページがすごく好みでした。
オープニングとエンディングもシンプルでカッコよかった。

そして中身の話。
百合の短編集でした。
と言っても百合百合しい感じは強くなく、百合が苦手な方でも割と軽い感じで読めるのではないかと思います。程よく香る百合の雰囲気です。
ジャンルは女子高生の話から、SFっぽい話、少しホラーの雰囲気がある話など非常に多彩でした。
魔女の出てくる話であったり、神様が出てくる話であったり、この辺のジャンルは普段あまり読まないので新鮮でした。
百合ということを差し引いても面白いし、文章も読みやすかったです。
そして各話のタイトルが素敵です。
個人的には「飼い犬よ、手を噛め」が一番好きでした。

森田季節さんという名前はどこかで拝見したことあるなと思っていたのですが、
ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート
不動カリンは一切動ぜず (ハヤカワ文庫JA)
などを持っていました。
どちらも面白かったのですが、特に後者はハヤカワ文庫で最初に買った文庫だったので印象深いです。
作者様の名前を忘れていたのにこんなことを言うのもアレですが…

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デザイナーをしています。ジャンル関係なく気になった漫画を読んでいます。オススメの漫画を教えてください。 Twitter:@TakemitsuaN