今月の百合姫コミックスから一冊。
ニコニコ静画でサンプルも拝読した際に、内容が”ニコ○コ生放送そのまま”だったために購入を躊躇ったのですが、絵柄が好みだったことと、短編集だから違う題材の漫画もあるだとうという計算から勇気を出して購入。結果としては大正解でした。
スポンサーリンク
内容紹介
卒業禁止
あまり何も考えてなさそうな女の子とその子に振り回される女の子の話。
意思表示って難しい。
ブラックヤギーと劇薬まどれーぬ
ニコニコ静画さんに公式から一話まるまるあります。試し読みをしてみたい方はそちらをどうぞ。
改めて読んだ後に、サンプルを読んだ際の微妙な気持ちは、自分が動画や生放送をやってもこの手の素敵な出会いがなかったことに対する嫉妬なのではないかと思い至りました。
この手意外の素敵な出会いは沢山ありました。
さかしまシンデレラ
女同士の恋愛を一過性のものだと思っている女の子と一見おとなしそうな女の子の話。
こういう若干コメディな雰囲気のある作品はとて好きです。
真夜中グラヴィティ
元高校の同級生、現社会人と大学生の話。
同棲はしているものの、今までとは生活パターンが変わってしまい疑心暗鬼になってしまう話でした。
ヤンデレな感じになるのかなと思ったらそうはならなかったです。
夕暮れ、オレンジ、咲く花は
個人的に一番好き。
“レズ”だと噂される女の子に惹かれてしまった女の子の話。
最後のどんでん返しが切なかったです。
この話で登場する”レズ”という単語は、その言葉が蔑称にあたるという知識を知らない人たちがしている噂というニュアンスがあったのかなと思いました。
劇薬まどれーぬとブラックヤギー
描きおろし。
表題作のアフターになっています。
スポンサーリンク
感想
全体を通して非常に読みやすく、なんのストレスもなく読めました。
また、設定やキャラクターも基本的には奇をてらわず王道系が多い気がします。
そして、どの登場人物もとても可愛いかった。
何より絵柄が予想以上に好みでした。通常の立ち絵もデフォルメもすごく素敵。
ストーリー的には、王道系ということもあり、悪い言い方をすれば”どこかで読んだようなありがちな話”ではあるのですが、それに不満を感じなかったのは、ひとえにキャラクターが可愛かったからだと思います。
大沢やよいさんは単行本を発売されるのは今作が初めてとのこと。
あとがきを読んだ感じだとこれからも単行本が読めるみたいですね。
絵柄は申し分ないのであとはストーリーがどのようになっていくのか…
とても楽しみです。