少女終末旅行 1 (BUNCH COMICS)

終わった世界の日常、つくみずの『少女終末旅行』

“日常系”と呼ばれるジャンルが定着してきて久しいですが、その多くが”女子高生の何気ない生活”を描いたものであることは否定できないと思います。
面白いのだけど、食傷気味かも……という人もいらっしゃると思います。

しかし、安心していただきたい。
この”少女終末旅行”はそんな女子高生の日常漫画とは一線を画す設定です。

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舞台は終末

そう、この漫画の舞台は”終わってしまった世界”。
戦争によって全てが無くなってしまった世界で、主人公の二人が慎ましく暮らしながら微笑ましい会話を繰り広げるという内容です。

舞台が特殊ということを除けば、どこにでもある普通の日常系です。
可愛い女の子たちが、ご飯をとりあったり、お風呂にはいったり、洗濯をしたりする、そんな日常系です。
喧嘩もすれば、仲直りもします。

しかし、寂れた建物しか描写されない背景や、華やかさとはほど遠い服装、年頃の女の子らしからぬ会話が、日常系のネタと合わさることで非常に印象に残ります。

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戦争を知らない子供たち

また、主人公二人のテンションも非常に印象的です。
もの悲しい舞台にも関わらず、会話やテンションは非常にフラット。
地球が滅びていようが、雰囲気が暗くなることは一切ありません。

これは、主人公二人が世界が滅びてから生まれた子供だからでしょう。
戦争を知らない世代が、戦争の影響を受けた世界で過ごす日常。
非常にアンバランスで惹き付けられますね。

また、細かい設定についてもよく考えられていて、最初から最後まで終末感が漂っているのですが、舞台の全体像だけは一切見せないというニクい演出。
話の大筋とは関係ないとはいえ、なぜ年頃の女の子が二人で旅をしているのか、なぜ世界が終わってしまったのかは、全く分かりません。
続刊が出るにつれて、徐々に明らかになっていくのでしょうか。

そんな一風変わった日常系漫画。おすすめです。

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