木尾士目 / げんしけん 二代目の七 (16巻)

げんしけん 二代目の七(16) (アフタヌーンKC)

再びコミフェスにて骨折した斑目。
うやむやになるかと思われた斑目モテキだが、みんなで温泉につかりながら、むしろ周囲の斑目への気持ちを再確認する方向へ。
そして波戸は、ようやく自らの感情を認めようとする。
実家に帰省した波戸は、兄嫁となった神永先輩や今野らと出会い、今後の自らのあり方を決意する!

げんしけんの新刊です。
正直な話、無印がとても綺麗に終わったせいもあり、”二代目”は尻すぼみに終わっていくのではないかとずっと思っていましたが、全くの杞憂でしたね。
今回ではネタ的な要素はあまりなく、シリアスな方向で物語が進んでいきます。

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シリアスな方向に

げんしけん無印の方でも、BL大好き荻上さんが、好きだった男子(と、その友人)の絡みをイラストにしてしまい、そこ男の子を不登校にしてしまったという真面目な展開がありましたが、あくまで”そのような事件を起こしてもオタクから抜けられない”というオタクという立生き方から派生した出来事という立ち位置でした。大きな視点でみればオタクネタです。

一方で、今作で出てくるシリアスな内容は”同性愛”。
設定(話の流れ)としては、
“現視研のOBである斑目のことを好きだと実感した女装子の波戸君”ということで、
“女装子オタクが転じて同性愛”という見方をすることもできますが、
根本的にセクシャルに関する問題ですし、今までと比較してヘビー過ぎます。

もちろん、今巻までの流れから、そのような(同性愛を絡めた)展開になっていくのでは?と予想をしていた方々も沢山いらっしゃると思いますが、実際にそのような展開になると、どうしても身構えてしまいますね。

この漫画に対して、少しシリアスな部分もありつつ(主に恋愛面で)も、オタクの生き方を自虐的に面白おかしく描かれているという認識だったため、次巻から少し読むのまえに緊張してしまいそうです。

しかし、読みたくないかと言ったら全くの否で、続きがとても気になります。
前巻までの充分に長い導入があったこともあり、ある程度の予想がたっていたというのもありますが、この巻でも波戸君の描写がとても丁寧です。
斑目のモテキ到来で、ラブコメ・泥沼状態に突入するかと思いきや、後半は完全な波戸君メインに。
自分の気持ちと向き合うために帰省をし、斑目が好きだという気持ちを認め、東京に戻ってきてから積極的に動く様子はとても涙ぐましく、思わず応援したくなります。

一方で、この巻の最後に、
“あの二人がうまくいくって、本当に思ってるんスか…?”
という台詞が示唆している通り、波戸君の恋愛はきっとうまくいかないのでだと思います。

しかし、以前の巻に収録されていた斑目失恋の話を考えると、今までと同様に綺麗に終わらせてくれるのだろうという安心感があります。

今回は軽めの”四つ巴”状態だった斑目争奪戦ですが、今後どのような戦いになっていくのか、
また、結末の予想はついていても気になる波戸君の恋愛の行方は…
次巻が楽しみです。

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