まず、上の表紙をご覧ください。
どうです!このアメコミを彷彿とさせるタイトルと表紙!!
ジャンプ+から出た藤本タツキさんの『ファイアパンチ』は、まさに週刊少年ジャンプの三大原則「友情・努力・勝利」をアメコミの世界観で再現したものでした!
MARVEL作品が好きな人は絶対に読むべき!!
……と言いたいところですが、諸手をあげてオススメできないのがこの作品の難しいところ。
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復讐ダークファンタジー
公式のあらすじにもあるのですが、この作品はまさにダークファンタジー。
『氷の魔女』によって世界は雪と飢餓と狂気に覆われ、凍えた民は炎を求めた──。
再生能力の祝福を持つ少年アグニと妹のルナ、身寄りのない兄妹を待ち受ける非情な運命とは…!?
衝戟のダークファンタジー、開幕!!
ストーリーの概要だけなら、
特殊能力を持った主人公・アグニが、殺された妹のために復讐を決意する。
……という、少年漫画では王道の流れです。
しかし、この王道を彩る要素がブラックすぎます。。。
一言でいえばエロとグロ。
この手の作品にエロ・グロ要素はつきものです。
私も嫌いではありません。本作の第一話は本当に素晴らしいです。
しかし、この作品が連載されているのは『少年ジャンプ+』。
たとえ週刊少年ジャンプとは別物とはいえども、掲載されているのは「友情・努力・勝利」をベースにした熱いバトル漫画だと思うじゃないですか。
どうした集英社……!
第一話からの、食人・近親相姦もどき・虐殺。
そして、その後も続くグロ要素や特殊性癖……
表現自体は生々しいものではなく、その手のジャンルを扱った作品としてはライトだと思うものの、想像とのギャップが凄すぎる。
ジャンプ作品だと思って読んだ無垢な小学生がトラウマになるレベル。
『ジャンプ+』は攻めていますね。
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正直分からない……
さて、『ファイアパンチ』の一巻を読んだ感想ですがどう判断していいのか分からないというのが正直なところ……。
一話目こそ怒濤の展開だったものの、一巻を通して読むとサブキャラクターをメインにした話が非常に多く、主人公がメインの話はそんなに進んでいないんです。。。
物語・キャラクター共に、要素が沢山入りすぎているため、どのような展開になるのかが全く予想できず、面白い・つまらない以前によく分からない。
いったいどんな作品になるのかか……
表紙から第一話・第一話から一巻を通して……
合計で二回も予想を大きく裏切られた本作。
すべてが作者の計算なのか、それとも単純にストーリー作りに失敗したのか。。。
自分のなかで判断がつくまでは続きを楽しみに待とうと思います。