ここ数年で驚くべきほど認知を得た”百合”というジャンル。
様々な出版社が百合アンソロを発売しては消えていきました……
そんななか、ついに”バースコミックス”が百合アンソロを……!!
これは読んでみるしかない!!と思い、すぐさま本屋に走りました。
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豪華な作家陣
なんというか、さすがは有名な出版社ですね。
参加されている漫画家さんが素晴らしく豪華です。
月子さんやシムラタカコさん、平尾アウリさんなど、もともと百合作品を発表していた人たちはもちろんのこと、壱号さんやシモダアサミさん、渡辺ペコさんなど、今までの百合作品を発表したことがなかった(であろう)、今をときめく漫画家さんが数多く参加されています。
“百合好きな漫画家さん以外に百合作品を描かないで欲しい……”という考えの人もいらっしゃるとは思いますが、そんな人でも思わず手に取ってしまいたくなるような作家陣ではないでしょうか。
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軽めな百合
内容のですが、サラッと読めてしまうような軽めの作品がほとんどです。
全編を通してとても爽やか。
直接的に言うなら、全ての話で直接的な性描写が入っていません。
各話のあらすじなどは省略しますが、百合好きでなくとも読みやすい内容になっていると思います。
その分、普段から百合漫画を読み漁っている人には若干物足りなく感じるかもしれませんが……
“物足りない”という言葉を使うとネガティブに聞こえるかもしれませんが、このような百合漫画は新鮮だというのが個人的な感想。
ガッツリとした百合漫画では、直接的な表現が多くて少し食傷気味なのもまた事実。
このような軽い雰囲気の百合作品を読んだのは久しぶりな気がします。
また、もともと百合作品を描いていた作家さんが描く百合と、そうではない作家さんが描く内容の違いがとても興味深く、面白いです。
どちらが良い・悪いということではなく、作家さんそれぞれの”ここまでが百合”という線引きが如実に現れている気がしました。
そして、今をときめく作家陣たちの質の高いストーリー。
百合好きでも、そうでなくても一読する価値は充分にあると思いました。