シンプルでインパクトのある表紙が印象的。
以前どこかで拝見したレビューでとてもお勧めされていて興味を持ったのですが、
書店に置いていなくてなかなか購入できませんでした。
アマゾンさんを頼ったら在庫残り3点という人気ぶり。
高まる期待のもと読んでみましたが、人気に違わぬ素晴らしい漫画でした。
スポンサーリンク
内容紹介
式の前日
その名の通り、結婚式の前日の話です。
お互いに思うことがありながらも、いつもどおりに過ごす二人。
ネタバレになってしまうので、詳しくは言えませんがすごく胸にきます。
あずさ2号で再開
別れてしまった夫が夏の一日だけ娘と過ごすという話。
一年ぶりに会った娘の成長に驚くお父さんと、背伸びしようとする女の子に微笑ましくなります。
こちらもネタバレになってしまうので、書けませんがお勧めです。
モノクロ兄弟
双子の兄弟の話。BLではないです。そして割りと年配のおじ様方の話です。
お互いが学生時代に好きだった女性のお葬式の帰りの居酒屋での会話が主です。
お互いがお互いを羨み尊敬しているという構図は本当に素晴らしいです。
兄弟っていいなぁ…
夢見るかかし
前後編の二本立て。
こちらは兄妹の話。
母親に捨てられ、その後に預けられていた田舎から逃げ出した兄が、妹の結婚を見届けるために十年ぶりに田舎に帰ってくるという内容です。
妹を大事にするあまり暴走してしまうことから都会に逃げ出した兄が、
妹が結婚する旨の手紙をきっかけに、色々なことに折り合いをつける姿は素直に格好良いと思いました。
可愛い妹が欲しいです。
10月の箱庭
カラスの夢をみる作家と、一緒に住む親戚の女の子の話です。
一応は…。
こちらも衝撃のラスト。
それから
式の前日の後日談。
猫の視点で描かれています。
「猫」と「描」って字面が似ていますよね。
スポンサーリンク
「二人」に焦点を絞った作品
ネタバレになってしまうと思ったら何も書けなかった…
ですが間違いなくお勧めです。
どの作品も「二人」の関係というものが根底に置かれています。
フラワーコミックスということで、恋愛ものなのかと思っていましたが、
決してそんなことはありませんでした。
むしろ、家族愛の方が大きいです。
とても暖かな気持ちになれる漫画でした。
この手の家族もの(すごく大雑把なジャンル分けとして)は、普段手に取ることがめったにないので、
そういう意味でもとても新鮮で、衝撃的でした。
穂積さんはこの単行本が初めてらしいです。
次の単行本も絶対に買おうと思います。