ヤマシタトモコさんの新刊です。
「HER」で賞をとった漫画家さんですね。
個人的には「ドントクライ、ガール」が一押しです。
さてこの漫画についてですが、まず装丁が素敵です。
粗めの紙に半透明の帯、題名の文字は浮き出ている感じです。
すべての名称が分からない…
内容は、良い感じに暗いです。
登場人物たちが抱えているモヤモヤとした暗い気持ちが現れています。
具体的な出来事・経験のあるなしに関わらず、皆なにかしらの暗い気持ちを抱えています。
「HER」や「ミラーボール・フラッシング・マジック」でも感じましたが、
この方は形容し難い暗い気持ちやモヤモヤした気持ちを描くのが本当に上手いと思います。
作品は、主人公の女の子やそこに関わっている人々の話を一話ずつまとめたものになっています。
群像劇みたいな感じです。
このような作品展開の名前が未だに分からない…
巻数が書いてあるので、続刊ということなのでしょうが、
今後の展開がとても気になります。
今巻は主人公にまつわる話ではありましたが、そこまで大々的に扱われていた訳ではなかったので、
今後、主人公の話がどのように進んでいくのか、周りの人たちはどのように動いていくのか、
非常に楽しみです。
ヤマシタトモコ『ひばりの朝』
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