大学の同級生・奈々(なな)に恋するピーチボーイ・路地静流(ろじ しずる)。
そんな彼がある日出会った、奈々の親戚の、むっちりもっちり女児・米田 心(まいだココロ)。 ココロに踏まれ、乗られ、ママと呼ばれて 妙になつかれる路地の日々は…毎日が油・断・大・敵!? ネガティブ大学生×ちびっこ、もっちりコメディ第2巻!
ずっと心待ちにしていた漫画に待望の2巻が!!
1巻が発売されたときにはこのブログを休止していたので、1巻の分までまとめて書いていけたらと思います。
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もっちりコメディ≠育児マンガ
この”もっちりコメディ”という語感の良さ。
内容もこの煽り文句に違わずもっちりと可愛いです。
表紙の雰囲気(男性と幼児)とタイトルから育児奮闘系漫画という印象を感じますが、そんなことはありません。
1巻では、公園で幼女”心”と出会ってしまう、主人公の大学生”路地”。
幼女に懐かれてしまい、その幼女はなんと主人公の憧れ”奈々さん”の親戚だった。
心をうまく利用することで、奈々さんと仲良くなろうとして色々と画策するものの…
というありがちと言えばありがちな出だし。
2巻もまとめてしまうとほぼ同じ内容です…
奈々さんとの距離が劇的に縮まることもなく、主人公が幼女(とその周囲)に翻弄される日々が、面白可笑しく描かれています。
そういう意味では、やはりハートフル育児漫画というよりは、ドタバタコメディ漫画です。
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なぜか残念な主人公
この漫画の魅力は“心ちゃんの可愛さ”よりも”路地の残念さ”にあります。
この主人公の”路地”、実はとてもスペックが高い。
- 初対面で心ちゃんに懐かれる
- 保育園に演劇の手伝いにいき、機転の効いたアドリブで他の子どもたちの心をわし掴みに
- 好きな女性にプレゼントを送るために必死にバイトをする
- 子供をダシに奈々さんに近づこうとしても、その真面目な性格から、最終的には真剣にかまってしまう
- 幼児に対しても、物事の正しさを真剣に諭す
- 実は料理がうまい
- 周囲の人間からも、面白がられながらもしっかりと信頼されている
このように、実は非常に出来る主人公。
ここだけ見れば少女漫画のヒーローとも充分に渡り合えるレベル。
しかし、
- コミュ障
- 妄想癖
- ヘタレ
- ポエマー
これらの要素が上のイケメン要素を全て台無しにしています。
2巻の冒頭でも
”今日は日差しが暖かいな…
君と偶然出会った公園で
俺は今また落ち葉を踏みしめています
君の面影を噛み締めながら…”
という主人公のポエムから始まります。
そこからの、
“なでなでしてもらえたらうれしいワン”
という更に謎のポエム。
…残念過ぎる。
しかし、逆に言えば普段がこれだけ残念だからこそ、合間合間の格好良いシーンが際立ってみえるのでしょう。
この格好良い(大コマで抜かれる)シーンも、
- 四つん這いで幼女を載せていたり(台詞が「今日から俺がお前らの犬だ!!」)
- ネズミのコスプレだったり、トナカイのコスプレだったり
だったりするのですが…
かっこ良くみえるんです。本当です。
一心不乱に奈々さんと仲良くなろうする主人公の頑張りが報われることがあるのでしょうか。
頑張れ。負けるな。でも面白いから失敗して欲しい。
そんな気持ちにさせてくれる漫画。次巻も楽しみです。