家族を亡くし、一人ぼっちになってしまった高校生の柚原。あるとき、10年ぶりに幼馴染の黄路と再会した。
黄路のことをよく覚えていない柚原とは裏腹に、黄路は、お弁当を作ってくれたり、掃除をしてくれたりと妙に積極的で……。ちょっぴり危険な空気が漂うラブストーリー。待望の第一巻!!
装丁に惹かれて購入。
表紙のイラストがtoi8さんっぽい!!と思いましたが、カラーページ以外はそこまで似ていませんでした。
同じことを思って購入される方がいらっしゃったるかもしれないので念のため…。
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ちょっぴり危険な空気が漂うラブストーリー
…
ちょっぴり?
帯に”青春は甘くて、痛い。”などという、
いかにもキュンキュンしそうな煽り文句が書いてあり、表紙は学ラン男子と彼の裾を握る短髪女子。
どう考えても爽やか青春系の香りしかしない!!
…と思った私が間違えていました。
“アンチ爽やか、歪んだ青春系”漫画でした。
…
コミックリュウですしね!!
表紙をめくった一ページ目のカラーから嫌な予感はしていたんですよね!!
なんならホラーの雰囲気すら感じていたんですよね!!
その通りでしたね!!
爽やか青春っぽい描写もところどころ入っているんですけどね!!
スパイス程度でしたね!!
ざっと思い返してみても、
- 明らかにヤンデレ(?)な女子大生
- 女子大生のヤンデレっぷりに引かない主人公(ヤンデレより怖い)
- 作品内では唯一普通のキャラクターなのに裏表紙での雰囲気は怖い同級生
- カバー裏の不穏な写真
怖すぎる。
上に書いた”爽やか青春描写”が自然に入っているので、その後にくる”おかしい”という感覚がひときわ目立ちます。
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まったくの未知数
“期待を裏切られた!!”みたいな勢いで書いてしまいましたが、面白いんですよね。
物語にぐいぐい引きこまれていきます。
しかし、現段階ではこの漫画についてどう評価したらよいのか分からないのが正直なところ。
今巻はあくまで導入で、話が進んでいくのがこれからです。
この後、今巻で伏線的に出てきた情報
- 柚原の姉が亡くなった原因
- 黄路の父が亡くなった原因
- 黄路と柚原姉の関係
- 度々登場する”傷を舐める”という行為の意味
などなど、登場人物たちが”おかしくなった背景”が今後明らかになっていくのだと思います。
そういった意味で、期待値は高評価なのですが、今後の展開次第で評価が真っ二つに割れそうな予感。
また、作者のninikumiさんは、今作が初単行本ということで、この明らかに難しそうな伏線を上手いこと回収することができるのかどうかも全くの未知数です。
話の展開と合わせて、こちらも非常に気になるところ。
とりあえず2巻を読んでみないと何とも言えないので、ドキドキしながら発売を待っていようと思います。