神波裕太の『奥様は惨殺少女』はただのヤンデレじゃなかった。

奥様は惨殺少女

woguraさんの可愛いイラストとスタイリッシュなタイトルに目を惹かれて購入。

この本は”ヤンデレの女の子が主人公に可愛く病んだりデレたりする話”なのだろう…
タイトルに”惨殺”と描いてあっても、帯にホラーという文字があっても、帯をとったら脳みそが描かれていても、これはきっとヤンデレによる恋愛話だろう…
そう思っていました。。。

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予想以上の狂気

ヤンデレではなく、狂気でした。
冒頭の閑話では、描かれるインパクトのある憎しみから始り度肝を抜かれるものの、
第一章では、夫である”大志”と妻である”さゆり”の惚気と仲睦まじい夫婦の平和なやりとりが始まる。

なんだやっぱりちょっとヤンデレな奥さんの恋愛物じゃないか…

開始十数ページでは、そのようなほんわかとした印象でした。
しかし、その数ページ後、”みゆき”という単語を出した瞬間にあっさりと妻の包丁で貫かれる夫。

何なんだこれは…

その後、何事もなかったかのように物語は再開し”みゆき”というワードを使うたびに妻によって亡き者にされる大志…

そうです。ループ物です。

帯に

“人気ホラーゲームが本人の手により、禁断のノベル化…!”

という煽り文句があり、どういうものかと思っていましたが、これは納得。
“みゆき”という選択肢でBAD END、そしてループしていく流れ。
面白い演出ですね。

基本的には大志とさゆりのやりとりが描かれる章と、
このループの原因が描かれる閑話に分かれていて、

はじめは突拍子もなさすぎて理解のできなかった物語も、章と閑話を重ねることで全貌が明らかになっていきます。

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ゲーム経験者用?

もともと、ゲームが元になっていることもあり、過度な期待はしないようにしようと気をつけてはいたのですが、やはり、内容が薄いという印象を受けたというのが正直なところです。

上でも書いた、選択肢からのBAD ENDなどゲームならではの演出は新鮮で面白かったですし、内容についても厨二感やセカイ系の要素が強く好みではあったのですが、
全体を通して概念的でほぼ説明がないというか…
理由付けや原因が書いてある部分が短くて、理解はできるものの胸に落ちきらないというか…
登場人物が掘り下げられておらず感情移入し辛いというか…

あくまでゲームをプレイした人の補完という認識なのでしょうか。
ゲーム内でビジュアルや音楽と共に楽しんでいたなら、また違った感想を持ったかもしれません。

ゲームもプレイしていて、且つ、この書籍を読んだ人がいらっしゃったら、ぜひ感想を教えてください。

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