福山リョウコ / 覆面系ノイズ 3巻

覆面系ノイズ 3 (花とゆめCOMICS)

遂にイノハリのボーカル“アリス”として舞台に立ったニノ。
だが再び気持ちがコントロールできなくなり…。
果たして衝撃的なライブの結末は!?
一方、お互いの正体を知らずに仲良くなるユズとモモだったが…!?
音にする事しかできない3人のココロが激しいノイズを生む第3巻!!

発売当初から話題に”MAN WITH A MISSIONとのコラボPV”で話題になった覆面系ノイズの新刊です。

漫画の内容からは逸れますが、今回は江ノ電系ノイズたるキャンペーンが開催されるみたいですね。(詳細はこちら
江ノ電でキャンペーンというと、一昨年おこなわれた”青い花×江ノ電フェア”を思い出します。
真夏のとても暑い時期に一人で江ノ電の各駅で降り、フェアのポスター欲しさに江ノ島で一人かき氷を堪能した思い出。間違えた青春ですね。

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起承転結の起が終わったくらい

この巻で、今まで登場してきたほぼ全ての人たちの関係性が明らかになります。
3巻にして下地が出来上がった感じですかね。

特に、ニノを通したお互いの立ち位置を知らないまま仲良くなった”ニノのことが好きなユズ”と”ニノが好きな相手であるモモ”が、お互いがライバル視していた人物であったことに気付いて決別(?)するシーンはカッコ良かった。

他にも、”モモの後ろにいた女性”の立ち位置や、イノハリを抜けた”深桜”の新たな物語への絡み方などが明確になり、話がより一層複雑になっていきそうですが、その分ワクワクしてきますね。
主要な登場人物同士の恋愛が大きく絡んでくるので、その恋愛の行方と、それに伴った音楽(バンド)の動きがどうなるのか、恋愛と音楽の両方から目が離せません。

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あくまで恋愛漫画(≠音楽漫画)

上で”両方から目が離せません”とか書いておいてアレなのですが、音楽の要素が薄いというかペラい印象を受けました。

登場人物たちの恋愛が各々上手くいっていないのと反比例して、音楽面では成功しているはずなのですが、その成功や次回のライブに向けてのモチベーションの高まりが、いまいち伝わってこなかった…
しかし、グレコが渋いというのはすごく同意。

福山リョウコさんの以前の作品”悩殺ジャンキー”では、主人公たちが”モデル”だったのですが、
恋愛面はもちろんのこと、”モデル”としての成功や苦悩も真に迫っている印象を受け、両方の側面から楽しく読んでいました。とても素敵な漫画です。
それと比較すると、今作は表層をなぞっている感じがどうしても拭えませんでした。

  • 今作は、主人公がポジティブで、基本的には成功体験しかない
  • 主要な登場人物が全員同じ学校に通っていて物理的な距離が近すぎる

という設定のせいか、いまいち緊迫感に欠けている気がするんですね。

“イノハリ”の元ボーカルである”深桜”が、モモ率いるライバルバンド”SILENT BLACK KITTY”のボーカルに入っても、皆とても仲良しでライバル感があまりない。
公私混同しないというのはとても素晴らしいことですが、高校生らしからぬビジネス感。
そして”深桜の歌がすごくうまくなっている”という台詞があったものの、いまいちピンとこなかった…

この辺りの薄さはに関しては、バンドとしてトントン拍子で進んでいることが一番の原因なのかなと感じているので、登場人物の恋愛が進んでいくことで、バンド内に齟齬が生じ、それに比例して盛り上がっていくのではないかと思っています。

ところで

新刊を出すたびに、コミックナタリーをはじめとする情報サイトで大々的にニュースになる”覆面系ノイズ”ですが、
この人気が続けば、他の音楽漫画同様にトリビュートアルバムが出たり、メディアミックスされたりするんですかね。楽しみです。

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