西尾維新『悲鳴伝』

悲鳴伝

西尾さんの新刊。
お目当ての本をアマ○ンさんで注文したはずがなかなか発送されてこないので疑問に思い調べたら、カートに入れっぱなしで注文が確定しておらず、本屋に買いに走ったら発見。ついでに購入。本屋に行って良かった。

帯に「最長巨編」と書かれていたので読みだすまでに若干の覚悟が要りましたが、いざ読みだすとすらすら読めました。
久しぶりに暗い作品。そして個人的には久しぶりに西尾さんらしい作品だと思いました。
「物語シリーズ」のようなコメディーやハッピーエンド感はありませんでした。
個人的には「世界シリーズ」に一番近いのかなという感覚。

この作品を一言で表すなら
「無気力系主人公がヒーローになる話」
になると思います。
ラノベ等では割とありきたりな設定です。
しかし、王道の設定で王道の展開にはなりません。

ヒーローになる過程や敵の倒し方、仲間との関係、どれをとっても王道とはかけ離れています。
全体を通して暗いし、救いがないです。
特に最後の終わり方と言ったら…
ヒーローの裏側というか、ヒーローや周りをその取り巻く人々も英雄ではなく人間なんだなと思わされる作品でした。
読み終わった後に何とも言えない気持ちになります。

西尾さんの作品でこの気持ちを味わったのは久しぶりです。

最近はメディアミックスなどの影響で
「西尾維新=物語シリーズ」
の方が印象が強くなっている気がしますが、
それと同じイメージで読むと受け入れられない作品なのではと思います。
逆に初期の「戯言シリーズ」や「世界シリーズ」が好きな方にはとても好みなのではないかと思います。
初期の作品が好きな方は是非に。
最近の比較的明るい作品が好きな方も、違う雰囲気の西尾維新を知るきっかけとして手に取ってみるとよいのではないでしょうか。

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