岡崎京子『ヘルタースケルター』

ヘルタースケルター (Feelコミックス)

数年前に一度手に取ってはみたものの、いまいち記憶に残っていなかったため、映画が公開されるというので改めて読んでみました。
映画は見ていないので正確には分かりませんが、ネタバレを避けたいなら読まないほうが無難かと思います。

ご存知の人も多いかとは思いますが、整形に関する漫画です。
大規模な整形をした主人公のモデルが、整形の後遺症からくる崩れや、整形で得た地位や名声を失うことに恐怖するという話。
整形で得たものに対する自尊心や、天然素材に対する嫉妬心、不安からくる悩みや恐怖などがえげつない程に描かれていました。

発売日が2003年ということで、その頃にはちょうどタイムリーだった話題なのではないかと思います。
もっとも、その頃の自分は幼すぎたので、整形というものがそこまで話題になっていたのかとどうかというのは分からないのですが。
ただ、安野モヨコさんの「脂肪と言う名の服を着て」も確か近い年代に発売されていたので、
そのような美に関するメリットとデメリットが問題になった時期なのではないでしょうか。

漫画に関しても表現や雰囲気が
整形という流行りの題材を扱ったからなのか、当時流行っていたであろう喋り方やアイテムなどが沢山出てきて、当時の朧気な記憶を辿ってみても懐かしい気持ちになります。
医療技術の向上と費用の低下から、整形が以前よりもずっと手軽にな多くの人が憧れるようになったことに対する警告のようなものを感じました。

現在では、整形のリスクなども大きく取り上げられることもなく、たまにまとめサイトなどで整形美人の現在の画像がはられる程度ですが、
現在、何かと話題に挙がる「レーシック手術」と似たものを感じますね。
ちゃんと調べていないし、まだ世間に認知されてから日が浅い技術なので、数年先にどのような結果になっているのかは分かりませんが。
ただ、「レーシック手術」に関してはドキュメントで扱うには美容よりも身近で良い気がしますが、このような漫画や映画などで扱うのは難しい気がしますね。

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