デパートで売っているような高級なスイーツがお好きな皆さん、こんにちは。
大人になり、以前は買おうとも思わなかった高級なスイーツを口にする機会が増えました。
だがしかし、ときどき無性に恋しくなる懐に優しい濃い味の駄菓子。
そう、『だがしかし』はそんな駄菓子をテーマにした漫画です。
表紙のレトロ感が昔を感じさせて素敵ですね。
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ハイテンション駄菓子漫画
ギャグと駄菓子という新しい組み合わせの本作。
店を継ぎたくない駄菓子屋の息子”ココノツ”のもとに、有名駄菓子メーカー社長の娘である”枝垂ほたる”が駄菓子屋を継がせるために駄菓子の魅力を説明するという漫画。
誰もが知っているような有名な駄菓子から、みたことはあるものの名前を知らなかった駄菓子、存在すら知らないような駄菓子まで、様々な駄菓子の蘊蓄をハイテンションに教えてくれます。
私たちになじみ深くない題材を詳しく紹介する漫画は数あれど、誰もが一度は通ったであろう駄菓子の蘊蓄を語る漫画があろうとは…
そして、駄菓子についてこんなにも知らなかったなんて…
読んでいるだけで久しぶりに駄菓子が食べたくなること間違いなしです。
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そうだ、これが少年誌だ
私はこの作品で、とても久しぶりに一般的な少年誌と呼ばれる部類の単行本を買いました。
駄菓子という題材もさることながら、ギャグや会話のテンションなども懐かしい気持ちにさせてくれます。
早い話が”勢いでゴリ押しのギャグ”というやつです。
年齢を重ね、読む漫画雑誌の種類が変わってくるにしたがって、笑いの種類や質も変わってくると思います。
しかし、この漫画は私たちの記憶を強制的に小学生のときに引き戻すかのようなゴリ押しのネタを連投してきます。
シュールな笑いや、ブラックなジョークとは無縁の、よく考えるとテンションだけのギャグの数々。
読み始めのうちはなんだが気恥ずかしくなりましたが、漫画に集中しだすとあら不思議、昔に戻ったような気持ちで楽しむことができます。
また、女の子たちが非常に健全なのも少年誌ならでは。
あざとくも健全なお色気シーンさは、ささいなことでもテンションがあがった若かりし頃の気持ちを思い出させてくれます。あの頃の健全な気持ちにはもう戻れません…
サンデー連載ということで、少年誌の読者層に向けて販売されている漫画なのでしょうが、むしろ大人の方が楽しめるのではないかと思います。
駄菓子という題材を通して、懐かしい気持ち・懐かしいテンションに戻ってみるのはいかがでしょうか。