あのころの、

『あのころの、』

表紙から醸し出される”女子高生と青春”の雰囲気に惹かれて購入。

女子高生の憧れやら友情やら愛情やらの短編集です。
淡く切ない女子高生の友情と恋愛の短編集ではなく、結構シビアなお話が多くて好みでした。

まだ、レビューなどを書いていらっしゃる方があまりいらっしゃらなそうなので各話の概要を簡単に。

リーメンビューゲル

自分のことを友人に上手く語れない子と、一見明け透けに見える女の子の話。
仲の良い友人に本当は話したいけど話せない気持ちもどかしかったです。

ぱりぱり

自由気ままで才能のある姉と、それを羨みつつも嫉妬してしまう妹の話。
根本ではお互いを大切に思っている姉妹っていいなと思いました。

約束は今も届かなくて

自分の才能を信じきれない女の子と才能溢れる女の子の話。
主人公が才能を信じきれなくて逃げてしまうことや、仲良くしたい相手となかなか話せない感じに共感を隠せなかったです。

耳の中の水

女の子四人の話。
皆の見ている景色は同じなのに感じていることが違うということ、そして終わってしまう予感のする友情が辛かったです。

傘下の花

地方に引っ越してきて馴染めない女の子と地元の女の子との友情と愛情の話。
母親を思う気持ちや、家族を思う気持ち、そして自分自身の気持ちの在り方が読んでいて切なかったです。

終わりを待つ季節

女子高のなかで人気のあるボーイッシュな女の子と仲良くなる話。
ボーイッシュな方の子が自分に向けられる感情が一時的であると知っていること、そして主人公の女の子が大人になっていく感じがもう…。


まとめるのが下手過ぎて泣きたいです。
素敵な小説だったのですが、自分が書くと全く魅力が伝わらないという…

老若男女問わず何れかの話で何か感じるものがあるのではないかと思います。
どの話も素敵でしたし、高校時代の気持ちを思い出しました。

個人的には「約束は今も届かなくて」と「傘下の花」が好きでした。

全く関係ないですが「女子高生」という単語は素晴らしいと思います。
最近は「JK」などと略されますが、女子高生の方が断然素晴らしいと思うんです。
字面が本当に綺麗だと思うのですよ。全体的に凛としていると思いませんか。
あんまり熱く書きすぎると変態みたいなのでこのへんで。

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